草刈りをする器械の音がブーンブーンと響いている。 刈られた草の薫りが漂ってくる。 それは、最期の薫り。
草のいのちの終わりを告げる薫り。 そんなことなど知ってか知らずか 風は、自由に、気ままに、草の薫りを次々と運んでくる。 音のない最期が鮮やかに薫ったら、 夏のはじまりの澄んだ空気は、限りなく、 みどり色に染まっている。