TOKYO GOURMET
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2008年
ラクガキ
     

Vol.13:冷凍庫

彼女の部屋の奥には大きな冷凍庫がある。

中身は男である。

彼女のメガネにかなった、容姿、ステイタスともにとびきりの男達が
気をつけの姿勢をした状態で、多数、保存されている。

仕事に疲れた時や、女友達とのベタベタに嫌気がさすと、
彼女は冷凍庫の扉を開けていた。

今夜も1人解凍しようと男に手を伸ばしかける。

しかし、ため息と共にすぐ扉を閉めてしまう。

バタンと音をたてて閉まった扉には、
黒のマジックで太く書かれた「面倒くさい」の文字が見える。

面倒くさい

いつから男が面倒くさくなったのか、彼女には思い出せない。

男達は、変わらず、気をつけのままで凍っている。

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