TOKYO GOURMET
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2008年
ラクガキ
     

Vol.3:懇談会

妻と二人、長男の通う幼稚園の懇談会に出かける。
教室には入らず、いつもの様にオレは、廊下から会に参加することにした。

廊下には園児たちの帽子を掛けるためのフックと並んで、シャワーが備え付けられている。服を脱ぎ、シャワーを浴びながら、オレは発言を繰り返す。
問題に対する的確な意見であり、父兄からのうけもいい。

上機嫌でシャワーを浴び続けていると、息子の担任教諭である京子先生が廊下に出てきた。
「今度お食事ご一緒させてください」
真鍋かをりそっくりの彼女は、いきなりオレを口説き始める。

教室でそれを聞いた妻は、脱兎のごとく廊下に飛び出し、真っ赤に染め上げた般若面の様な形相で言い放った。
「あんた馬鹿、この廊下で、シャワーに裸で、幼稚園だから、まったくっ、シワがなによ、おっぱいおっぱいって」
怒りのため支離滅裂な言葉を吐きつづける妻に腕を捕まれ、京子先生はしぶしぶ教室へと戻っていった。
悪びれる様子もなく、オレの顔は見つめたままである。

懇談会も終わりに近づき、教室内は立食パーティーへとレイアウトを変えていた。
頭と身体を洗い終えたオレは、廊下に用意されていた蒲団に、裸のまま横になっている。
父兄たちの楽しそうなおしゃべりと笑い声が響いており、触りがよくついウトウトしてしまう。
気がつけば、素っ裸にメガネだけという京子先生を腕枕している。
別段気にすることなく、オレはまた眠りに落ちる。

次に目が覚めた時には、妻が京子先生の首を絞めている最中であった。
足をバタつかせ、カニのように泡を吹く、白目をむいた京子先生。
蒲団の横を「やっさいもっさい」と踊りながら、見て見ぬふりの園児たちが通り過ぎてゆく。

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