Vol.7:雪ん子
夜中に目を覚ますと、枕元に雪ん子が立っていた。
「寒いので帰ってもらえますか」
「お母さんの病気を治してくれたら帰ります」
「お母さんの病気ってなんですか?」
「暑くなると溶けてしまう病気です」
「お母さんは雪女をやめればいいんじゃないですか?」
「お母さんが彼女自身であることをやめずに、
病気を治す方法はありませんか?」
「お母さんが雪女をやめることは、
お母さんが彼女自身をやめるのと同じことでしょうか?」
「確かにそうですね。ありがとうございました」
すでに雪ん子でなくなった元雪ん子は、
頭を1つ下げて消えてしまった。
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